原作版フルメタル・パニック! 十巻です。
【第十巻(せまるニック・オブ・タイム)】
・あらすじ
宗介の操縦する新型AS“レーバテイン”の活躍により、ニケーロでの戦闘に勝利したデ・ダナンのクルーは、各地に散らばるミスリルのメンバーを救出し戦力回復に努めていた。
それと並行し、テッサはとある情報の入手を急がせていた。アマルガムの脅威が去らぬ危機的状況のなかにあり、彼女がそこまで執着するその内容とは一体……いま、現代の技術水準をはるかに超えるブラック・テクノロジーをもたらしたウィスパードの真実が明らかにされるのだった。彼らが誕生した秘密を探るうちに浮かび上がる世界を変えてしまった事件の封印された記憶。宗介たちがはじまりの地で最大の謎にせまるのだった。
クルツが表紙です。後、M9が表紙です。
クライマックス直前という感じ。嵐の前の静けさというべきか、この巻の話は『謎』の解明が主軸になっていきます。ウィスパードの謎やラムダ・ドライバ、ブラックテクノロジーの謎にせまり、真相解明劇が中心に進んでいきます。
今まで疑問に思っていた設定が解明されていきます。宗介やかなめ、テッサ達が会話場面が見どころで、絶妙な人間描写が描かれています。小説ならでの読み応えというべきか、充実した内容になっています。
近未来感のある話で面白かったです。戦闘は少し控えめになっています。そして今までに無いクルツの活躍が見れます。(普段は軟派で適当な男ですが(笑))
とにかく内容が濃く、ページ数も多め。
ミスリルとアマルガム、宗介からレナードまで大きな変化が訪れる貴重な話が詰まった巻なので、ぜひ! 見てみては?